適格請求書保存方式(インボイス制度)に伴う請求管理ロボの設定・仕様について

■ 概要

適格請求書保存方式に伴う請求管理ロボでの設定項目や注意点について記載いたします。

請求管理ロボでの設定(事業者登録番号の登録手順・各種設定について)
そのほかインボイス制度対応に伴うご注意点
 - 対象期間表示形式について
 - 適格返還請求書について
 - 繰越について
 - 合計請求書について
請求書内容の修正・編集方法
請求金額に誤差が発生した場合の対処法
「請求書テンプレートカスタマイズPRO」をご利用の場合

■ 請求管理ロボでの設定
(事業者登録番号の登録手順・各種設定について)

請求管理ロボ上にてインボイス制度にご対応いただく場合、下記のフローでのご対応が必要となります。

≪ステップ1≫  消費税計算方法の設定・編集

▼ 請求元設定 操作箇所
インボイス対応_20230821_3.png

 ① 消費税計算方法の設定
 下記手順にて、消費税計算方法を「請求書単位(適格請求書対応)」に変更します。
 ・操作手順
  画面上部「⚙マーク」→ 請求元設定 → 請求元編集 →「消費税計算方法」
 ・請求元設定編集時に選択頂く箇所・項目
 インボイス対応_20230821_4.png

 ② 税抜金額計算方法の設定
 下記手順にて、税抜金額計算方法を「税率毎」に変更します。
 ・操作手順
  画面上部「⚙マーク」→ 請求元設定 → 請求元編集 →「税抜金額計算方法」
 ・請求元設定編集時に選択頂く箇所・項目 
 

≪ステップ2≫ 事業者登録番号の登録
下記手順にて、「適格請求書発行事業者 登録番号」を登録します。
※ 「≪ステップ2≫事業者登録番号の登録」よりも前に、必ず≪ステップ1≫の設定を完了してください。

・操作手順
 画面上部「⚙マーク」→ 請求元差出人一覧 → 「請求元差出人コード」を選択 
→ 請求元差出人編集(画像内①部分) →「適格請求書発行事業者 登録番号」(画像内②部分)
▼ 画面イメージ
インボイス対応_20230821_2.png

 

■ そのほかインボイス制度対応に伴うご注意点

● 対象期間表示形式について
 インボイス制度に伴い、請求書明細部分に取引があった取引年月日を記載する必要があります。
 ※なお明細ごとに取引日付が異ならない場合は請求書発行日を取引年月日とする運用も可能です。

 上記にあたり、請求情報に登録する対象期間表示形式を下記いずれかの表示にご設定ください。

 ・○年○月○日分
 ・○年○月○日~○年○月○日

 なお、別帳票で取引年月日がわかる詳細資料(納品書、添付書類等)を請求書と合わせて送付する場合、
 下記の対象期間表示での請求書発行が可能です。
 ・○年○月分
 ・○年○月~○年○月

● 適格返還請求書について

 適格返還請求書につきましては、別ヘルプぺージ「適格返還請求書(返還インボイス)について」
 ご確認ください。

● 繰越について※繰越機能につきましては、別途オプション機能のご契約が必要となります。

 繰越機能につきまして、適格請求書保存方式(インボイス制度)に準じた請求書は繰越計上する
 ことが可能です。
 繰越先の請求書には、税区分は「対象外」にて税込の金額(繰越元である適格請求書の未収金額
 総計)分の請求書明細が作成されます。

 ※繰越元の請求書が適格請求書である場合は繰越が可能ですが、繰越元の請求書がインボイス制度に対応していない
 場合は、繰越先の請求書も適格請求書(インボイス制度)の要件を満たしてない請求書となります。

● 合計請求書について

 下記①「インボイス制度に対応しない合計請求書テンプレート」に属する請求書はインボイス制度に
 対応しておりません。
 お手数ではございますが、請求先・請求情報に登録されている合計請求書テンプレートをご変更頂く
 必要がございます。
 既存のテンプレート(①)に属する各テンプレートに対応する修正後のテンプレート(②)への移行をお願い致します。

 ① インボイス制度に対応しない合計請求書テンプレート

 テンプレートID:30000「合計請求書1」 → 「テンプレートID:30005」へ移行
 テンプレートID:30001「合計請求書2」 → 「テンプレートID:30006」へ移行
 テンプレートID:30002「合計請求書3」 → 「テンプレートID:30007」へ移行
 テンプレートID:30003「合計請求書4」 → 「テンプレートID:30006」へ移行
 テンプレートID:30004「合計請求書5」 → 「テンプレートID:30007」へ移行

 ② インボイス制度に対応している合計請求書テンプレート

 テンプレートID:30005「合計請求書1_親子明細合算」 
 テンプレートID:30006「合計請求書2_親子明細個別表示(合計額合算)」
 テンプレートID:30007「合計請求書3_親子明細個別表示(合計額個別計算)」

■ 請求書内容の修正・編集方法

請求書の内容修正が必要となった場合、間違った箇所を訂正し、あらためて正しい記載事項を記載した書類を交付する必要があります。
正しい内容で請求書を再作成する場合は、対象の請求書の「再発行」または「複製」の処理が必要となります。

※請求書の再発行については、下記「再発行時の注意点」を必ずご確認ください。

● 再発行で修正できる項目(再発行手順については、こちらをご確認ください)

 ・請求書発行日
 ・請求書送付予定日
 ・決済手段
 ・決済期限
 ・請求方法
 ・請求書テンプレート
 ・通信欄

● 複製で修正できる項目(複製手順については、こちらをご確認ください)

 ・上記「請求書の再発行で修正できる項目」に記載の項目
 ・請求先
 ・請求先部署
 ・金額
 ・請求書明細(請求情報)

● 再発行時の注意点

インボイス制度対応前(上記「請求管理ロボでの基本設定」の対応以前)に発行した請求書を再発行した場合、再発行後の請求書はインボイス制度に対応しない請求書(「事業者登録番号」と「税率毎の消費税額」が表示されない請求書)として発行されます。

そのためインボイス制度対応前に発行した請求書を再作成する場合は必ず「請求書の複製」にてご対応ください。

■ 請求金額に誤差が発生した場合の対処法

請求金額に誤差が発生した場合は、請求元設定にて「税抜金額計算方法」を「明細毎」に
設定されている可能性があります。

請求元設定にて「税抜金額計算方法」を「税率毎」に変更し、請求書の複製にて請求書の再作成をお願い致します。
※請求書の再発行処理では当事象は解消致しませんので、必ず複製にてご対応ください。

≪ステップ1≫  請求元設定の変更
 当記事「請求管理ロボでの基本設定」部分に記載がございます「② 税抜金額計算方法の設定」を参考に、
 消費税計算方法を「税率毎」に変更します。

≪ステップ2≫ 請求書複製

 請求書を複製します。(複製手順については、こちらをご確認ください)

■ 「請求書テンプレートカスタマイズPRO」をご利用の場合

請求書テンプレートカスタマイズPROをご利用いただいている場合、
ご利用のカスタムテンプレートに「事業者登録番号」と「税率で区分した税額表示」を表示するための
パラメータをご設定いただく必要がございます。

設定方法の詳細につきましては、下記のヘルプページをご確認ください。

▼【請求書テンプレートカスタマイズPRO】インボイス制度に伴うカスタマイズテンプレートの変更点について
https://keirinomikata.zendesk.com/hc/ja/articles/22152818753049